キモオタぱわー

社会的評価、自信、勇気。オタク活動で大切な価値を失ったキモオタがこれからのオタク活動ですべてを取り戻すまでのブログです。

下塗りが一番、デジタルイラスト描いてるなーって気持ちになる

『ひとこと自爆』

一ヶ月に一回、伏見稲荷に参拝してます。

 

どうも、キモオタなれ夜です。おぎゃー。

 

今回も引き続き苗ノ島のパロディイラストを制作したので、その報告をしていきたいと思います。

今回はここまで進みました。

 

 

下塗りですね。

ざっくりいうとキャラクターの影やハイライトの色を描く前に全身の配色をつくる工程です。

全体で見るとここらへんの位置づけです。

 

なれ夜の制作工程

イメージ→大ラフ(ポーズ→キャラ→物)→ラフ→線画→下塗り→塗り→仕上げ

 

下塗りまで来ると、あーデジタルで絵を描いてるなーって気分が一等強くなりますね。

今回はそんな下塗りにまつわるあれやこれやを書き留めて行こうと思います。

 

それでは、まったりといきましょー。

 

 

線画が下塗りになるまでにこんなことをやりました。

 

 

〈線画からはみ出さずに色を塗る準備 クイックマスクをつくる〉

 

まずは描き忘れた部分を描いて線画を完成させます。

 


苗木クンの服装はパーカーの上に制服を着ているだけなので特に増やしたものはありません。

この作業では江ノ島さんのクマのヘアゴムやネクタイを増やしたりしました。

でもブラジャーとか首元のチョーカーを描き忘れてるんですけどね……。

まあこの段階で描き忘れてもあとで描き足すことはできるので、そのときにちゃんと描くようにします。

そういうアドリブのやり方も覚えて一つ一つの工程を時短していくのも目標の一つです。

 

そのためにもとにかく絵を完成させることを目指します。

 

 

(やったこと)

  • キャラの前後関係をつくるために物に隠れる線を消した。
  • キャラの一番外の輪郭線と、他の物よりも前にある腕や袖の線を太くした。
  • 輪郭線の中にあるシワとかは細くした。
  • 手の関節など角度の出る部分は頂点を細く描いて、その両端の山すそを太く描いた。

 

実際にやってみるとやはり時間を短縮できそうな部分がめちゃくちゃありました。

そもそも隠れる部分の線は最初から描きこまなければ良かったし、太く描くのも最初からそうしていれば修正の時間を取る必要はありませんでした。

今回の作品制作で感じたそういう物足りなさや、もっとこうした方が良かったという思いはちゃんとブログに書いて覚えておくことにしましょう。

 

もっとこうした方が良かったと思うのは、目的に対する行動が違った何よりの証拠ですから。

 

そして、いずれは各工程ごとにルールブックをつくれるぐらいこうした方がいいという自分なりのノウハウを見つけたいですね。

こうするべきだというやり方を覚えれば、同時にしなくてもいいことが分かるのできっと時短になるはずです。

 

そんなこんなで線画を終えて、次はクイックマスクをつくります。

 

ヒント!【クイックマスクってなに?】

 

クイックマスクが何かを説明するにあたっては、言葉で説明するよりも手順を理解する方が分かりやすいので紹介させていただきます。

ボクもよくこのやり方を忘れるのでこの機会に覚えようと思います。

知ってるよーって方はすっ飛ばしてくれて構いません。

 

※ボクの使っているお絵かきソフトが「clip studio」(通称クリスタ)なのでそのソフトでのやり方になります。すみません。

 

1メニューの欄にある選択範囲からクイックマスクをタッチする

これを押すとレイヤーの欄にクイックマスクレイヤーが追加されて、なんか赤色で画面を塗れるようになります。

その赤色で塗った範囲だけに色を塗れるようになる機能がクイックマスクです。

 

2下塗りの色を置きたい部分に色を塗る

ここからは事故現場くんを使って説明していきます。

たとえばこの事故現場くん以外の周りの背景に色を塗りたいとします。

先ほども申し上げたとおり、クイックマスクとは赤色の部分だけに色を塗れるようになる機能ですので、事故現場くんの線画の外を塗りつぶします。

 

3塗れたらもう一度クイックマスクをタッチする

 

4線画を模るように点線が現れる

 

これでクイックマスクで線画をはみ出さずに色を塗る準備が出来ました。

では、事故現場くんの背中に血だまりを描いてみたいと思います。

ふつうに描くとレイヤーをもう一枚用意したり、体と重なる部分は消さないといけないのですが……

 

な、なんと!点線を境に、事故現場くんの身体は全く塗れていません!!

これがクイックマスクマスクです。凄い。

死因は恐らく落下死ですね。

 

5事故現場くんの身体を塗る

 

じゃあ体を塗りたいときは線画の中を塗りつぶせばいい、というわけではありません。

ここが間違えやすいので要注意なのですが、線画の中、キャラの身体だけを塗りたいときも、まずは線画を外を塗りつぶします。

 

そして、先ほどの要領で点線を出現させるところまで来たら、画面の下部に見える横長のツールボックスの中の『選択範囲を反転』を押します。

赤い↓の指すこれです。

それを押すと、塗れる範囲が反転して、点線を境に事故現場くんの身体の中だけを塗れるようになりますので……

 

線画をはみ出さず簡単にキャラだけを塗ることが出来ます。

凄い!!クイックマスク最強!クイックマスク最強!!

 

死因はおそらく他殺ですね。

 

じゃあこれで苗ノ島の方を塗っていきます。

 

〈クイックマスクで苗ノ島を塗る〉

 

1クイックマスクで外側を塗る

 

ナユタン星人の㎴みたいですね。

 

2選択範囲作成後、レイヤーを二枚作り、苗木と江ノ島それぞれの領域を作る

 

えっ、なんでこんなキン肉マン消しゴムみたいな色にするの?って思われたかもしれませんが、これは色を置く領域をつくっています。

つまり、片方のキャラに塗る色がもう一方のキャラの領域に侵入しないように陣地を分けているところです。

 

そうすると、江ノ島さんならこのピンクの部分と交換する要領で、髪や肌や服の色を自由に置き換えることが出来ます。

まじで凄いですよね、この塗り方。

 

あ、因みにこれはボクの発明した塗り方というわけではなく、キャラ塗り最強辞典というデジタル塗りの参考書で学ばせていただいたやり方です。

みっ君先生の水彩塗りを勉強しているときに下塗りのやり方で紹介されていました。

やはりプロって凄いですね。

そんなプロと同じ塗り方が練習できるので、この本はめちゃくちゃおススメです。

 

4キャラの領域の色を白にする

 

キャラクターの領域をピンクや緑で塗ったのは塗り残しがないか確認しやすくなるからです。

バケツで塗ると線画の下が塗れてなかったりするので注意!

こういうのが分かりやすくなるのも濃い色で塗り潰すことのメリットですね。

ただ、ピンクや緑のままパーツの色を決めようとすると、どうしても色選びに集中できなくなります。

 

なので、レイヤープロパティにある、四角が二枚重なったようなマークの『レイヤーカラー』をタッチして領域の色を白色に変えます。

 

 

これでバケツで塗り直す手間も時間もかけず、一瞬で白くできます。

 

5パーツごとに分けて色を塗る

 

江ノ島と書いてあるレイヤーがキャラの領域のレイヤーです。

その上に1パーツにつき1レイヤーをつくり、色を塗っていきます。

 

つまり服で1レイヤー、髪で1レイヤーというやり方です。

 

6完成

そんなわけでパーツを塗り終わったら完成です!イェーイ!!

 

睫毛の塗り方は江ノ島さんの方がいいかも

 

〈下塗りに失敗した!?〉

 

と、本当は言いたかったんですが。

この下塗り……たぶん失敗しました

 

その理由を話し始めるとここから更に長くなるので次回にしたいと思いますが、一言で言うとです。

 

苗木クンと江ノ島さんに塗った色は、キャラの配色から考察を立ててボクが独自に塗った色ですが、明度が高くて彩度が低い配色になっています。

 

しかしこのままの色で描き進めても、おそらくはボクの理想の『飴塗り』にするのは難しいような気がします。

 

その飴塗りが何か。また、下塗りにはどんな色を置くべきか。

 

当然ですが今のなれ夜にこれという正解があるわけではありません。

一家言を持てるほどの経験も実力もない中で、それでも理想を叶えるために目の前の課題に挑戦しているので絶対に間違いだらけのはず。

 

ですがボクのいま想像しているカラフルでつやっつやの色塗り、『飴塗り』をするためには、この下塗りの色では辿り着けない。

 

ですので次回は下塗りの再設定を通して、なれ夜が目指す飴塗りと色選びの考え方を見つけて報告出来たらなと思います。

 

そんな感じで今回のブログもこの辺で終わらせていただきます。

 

ここまで見てくださった方、本当にありがとうございました!

それとスターをくださった方もありがとうございました!

 

ではではー( ´Д`)ノ~