キモオタぱわー

社会的評価、自信、勇気。オタク活動で大切な価値を失ったキモオタがこれからのオタク活動ですべてを取り戻すまでのブログです。

水墨画でラフを描こう

9月13日

以前から水墨画の技法でイラストを創りたいという気持ちがあったので、図書館で本を借りてお勉強。

当然ながら筆の使い方や墨の取り方などアナログで描く際のノウハウが多い。

でも、中には「おっ、この知識や考え方はデジタルでも使えるぞ」という発見がいくつもあり、13日はそれを使ってラフスケッチのやり方を考えた。

水墨画のラフ>

水墨画の技法の中に『拘勒法』と『没骨法』という2種類の筆の使い方がある。

それぞれの違いは簡単で、『拘勒法』は輪郭線を描くけど、『没骨法』にはそれがない。『没骨法』は墨の濃淡だけで物体の形を再現する。

『拘勒法』

余白を輪郭線で囲って物体の形を再現する。

没骨法

墨の濃淡で明確な輪郭線を持たない面を作り、それを組み合わせて対象を描く。

<2種類の技法を使うラフのやり方>

基本的な流れとしては、①没骨法物体の「パーツごとの形」(=図形)をつくり、重ねる→③拘勒法で輪郭線を最後に描き足す

という風にして物体を描く。

実際にやるとこんな感じ。

没骨法物体の「パーツごとの形」(=図形)をつくり、重ねる

頭はPの逆で、首は四角。大体のパーツの位置を濃淡で描く。レントゲン写真みたいなる。

拘勒法で輪郭線を最後に描き足す

ラフ完成。要はグリザイユみたいに線じゃなくて面でラフを描こうというような感じです。

面で描くとめっちゃやりやすい。

① 濃淡がつくから、奥のパーツの図形を描いた後に手前のパーツの図形を付け足せる。

胴体を描いた後におっぱいを好きな大きさで付け足せる。

②線で人体の図形を描くと、輪郭線を描くときに図形の線が邪魔になるけど、水墨画ではそれがない。

③パーツの位置を好きに変えられて自由にくっつけられる……など、中々によき。

ラフも今まで以上に好きに描けてます。

 

あとは、実際に模写で使えるか検証。

要改善。比率を作り、それを基にしてパーツの図形を付け足す。

そもそもアングルごとのパーツの図形の形を覚えるなど、課題がたくさん出現。

これから少しずつ頑張ろう。

 

9月15日

模写をしたかったのですが、サブモニターのHDMI変換アダプタを買っていないので断念。代わりに、新しいイラストのラフを描きました。

↑準備運動完了。では、苗木くんを描いていきます。

↑まずはパーツの図形とポーズから。ポーズは棒人間で描いて、簡単に。ブラシサイズを大きくして実際の腕や足に近い太さで描きつつ、濃淡で前後関係を見る。

↑顔を描いてやる気アップ。髪の毛みたいな小さくて多いパーツは流石に線で描いたけど、描きなれてきたら濃淡でできるのかな。

↑面で描くとパーツの描き直し=ポーズの作り直しも簡単なので気に入るポーズを探す。

↑体を縮こませていたのを足組に。このあたりでイラストの傾向が内向的→外交的に変化。

↑腕組みをさせたりなんてして苗木くんを不良に。そして、輪郭線を描けそうな部分はここらでどんどん描いちゃいます。

↑×資料を見ずに想像で描いているので何時間もかかる。×比率をつくっていないので足の長さやバランスがおかしい。×調整にまた時間がかかる。

などの改善点に苦しみながらも調整し、とにかくラフの完成を目指す。

デッサンは大嫌いですが、作品制作でこんなに苦しむよりはましかも。

はやくアングルごとのパーツの形を覚えたいです。

↑足を短くして隙間を閉じる。僧帽筋と腕の間を狭くして華奢にする。

なんとなくこうなれば良さそう、以前見たことがあるを頼りにしてさらに改善。

そして……

↑肩を角張らせる&左足を伸ばしてラフ完成。かなり御曹司イズムを感じる苗木くんが出来ました。

 

……いや、まだだ。

EXTRA

この、尊大な態度をとる苗木くんの隣に……

江ノ島ちゃんを追加だーーー!!

はい、ということで苗木くんが超高校級の絶望と化して、江ノ島ちゃんのお気に入れになった世界線のイラストのラフになりました。

あとはここに絶望シスターズのお姉ちゃんを追加したり、江ノ島ちゃんを正座にするか足を伸ばすかで悩んだり、江ノ島ちゃんのお顔をもっと大きくしたりして、ラフをどんどん進めていこうと思います。

 

頑張るぞー。

 

キモオタのなれ夜でした。

( ´Д`)ノ~バイバイ